Word文書をMarkdownに変換する際、多くの人がまず本文や表に注目します。しかし、実際の製品マニュアル、技術レポート、研修資料では、画像とキャプションも同じように重要です。
画像が単に大量のファイルとして書き出され、Markdown上で本来の掲載位置が分からなくなると、人が読む場合でもRAGナレッジベースに取り込む場合でも、多くの文脈が失われます。
なぜ画像とキャプションは分離しやすいのでしょうか?
Word文書内の画像は、必ずしも「ある段落の後に挿入された画像」とは限りません。埋め込み画像や浮動画像、番号付きの図注である場合もあれば、表、リスト、テキストボックスと混在している場合もあります。
一般的な抽出スクリプトでは、次のような問題が起こりがちです。
- 画像だけがフォルダに書き出される:Markdown本文には対応するアンカーがなく、どの段落に属する画像なのか分かりません。
- 図注と画像が分かれる:たとえば「図3-2 システム構成図」が通常の段落として扱われ、画像との関係が失われます。
- 画像の順序が乱れる:複数段組や複雑なレイアウトでは、書き出された画像順が閲覧順と一致しないことがあります。
- ナレッジベースのチャンクで文脈が失われる:RAGで分割する際、画像の説明と関連本文が異なるチャンクに分かれ、検索結果の品質が下がることがあります。
フローチャート、製品画面のスクリーンショット、機器図を多く含む文書では、こうした問題はコンテンツの利用しやすさに大きく影響します。
適切なMarkdown抽出で保持すべきもの
DOCXからMarkdownを抽出することは、単にテキストを.mdファイルに変換する作業ではありません。より重要なのは、文書の読む順序と構造を可能な限り保つことです。
画像とキャプションについては、理想的には次の情報を出力に含めます。
- 本文内で画像が現れる位置。
- Markdownから参照できる画像パスまたはアンカー。
- 画像付近の見出し、キャプション、説明文。
- 章見出し、段落、表との順序関係。
こうして出力されたMarkdownは、ナレッジベース、ドキュメントサイト、または人による校閲の後続工程により適しています。
SimplifyAIはDOCXの画像とキャプションをどのように処理しますか?
SimplifyAIでは、DOCXからMarkdownへの変換時にまずWord文書の構造を解析し、本文、見出し、表、画像などを読みやすいMarkdownとして整理します。
文書内の画像については、抽出可能な画像を構造化されたフォルダに整理し、Markdownの対応位置に画像参照を挿入します。Wordでよく使われるキャプション形式、図 1 / Figure 1のような図注段落、画像の前後にある説明文については、一般的な画像説明の関係を認識し、Markdown上でも画像と説明文が隣接するよう可能な限り保持します。
出力結果には通常、次の内容が含まれます。
- Markdown本文内の画像参照。
images/フォルダ内の画像ファイル。- 画像付近の図注または説明文。
- ドキュメントサイトやRAGの前処理へ続けて利用しやすい段落順序。
これは、画像が操作手順、画面、機器の詳細を伝える製品マニュアル、研修資料、技術説明書で特に役立ちます。
どのような用途に適していますか?
この機能は、次のような場面に適しています。
- 製品マニュアルを社内ナレッジベースへ登録する。
- 技術文書をMarkdown形式のドキュメントサイト向けに整理する。
- スクリーンショット、フローチャート、図注を含むDOCXをRAG用に準備する。
- 研修資料から図文の構造を抽出する。
- 表、見出し階層、画像位置を同時に保持したい長文文書を扱う。
画像自体がスキャンページである場合、複雑な浮動要素がある場合、または元文書で明確な図注構造が使われていない場合は、出力後に重要なページを抽出確認し、画像とキャプションの対応が想定どおりか確認することをおすすめします。
まとめ
DOCXからMarkdownへの変換品質は、本文が完全に取り出せるかだけで決まるものではありません。画像、キャプション、周辺の説明を一緒に理解できる状態で保てるかも重要です。
多くの画像を含むWord文書をナレッジベースに整理しようとしている場合は、SimplifyAIにアップロードし、出力されたMarkdownが図文の文脈をより適切に保持できているか確認してみてください。